新生児が母乳を嫌がるのはなぜ?
お腹がすいているはずなのに、暴れたり引っ張ったりしてなかなか飲んでくれない。
お母さんがしあわせそうに微笑みながら、赤ちゃんを抱っこして授乳している。
出産前は、わたしもそんな風になるのかなぁと想像していた方も多いのではないでしょうか。
実際に授乳をやってみると、なかなか出ない母乳に泣き出す赤ちゃん。
ものすごい勢いで拒否されて、母親失格と言われている気がしてとっても落ち込みました。
そんな私のような思いを抱えている方に向けて、今回は、新生児が母乳を嫌がる理由と、母乳を飲んでもらうための方法についてお話していきます。
少しでもお役に立てれば幸いです。
【理由があります】新生児が母乳を嫌がるのは「飲みたい」のに「飲めない」から
赤ちゃんが母乳を嫌がる理由はいろいろあります。
一つではないかもしれないし、これ以外のことかもしれません。
よく赤ちゃんのことを見て、これかな?と思い当たることがあれば改善してみましょう。
乳頭混乱を起こしている
母乳とミルクの混合栄養で育てている場合におこる「乳頭混乱」。
なかなかうまく吸えない母乳よりも、哺乳瓶で簡単に飲めるミルクの方が好きになってしまうんですね。
大人と同じでラクな方がいいんだね。
分かるけど、母乳は嫌がるのにミルクはごくごくおいしそうに飲む姿を見ると凹むよ…
母乳の味
赤ちゃんは味に敏感です。
いつもと違う味や食感(ドロドロしている、しょっぱい、すっぱいなど)を感じると、母乳を飲むのを嫌がってしまうようです。
味が変わってしまう原因は、ママの食生活にあることが多いです。
脂っこくて脂質の多いもの、甘いお菓子などを食べ過ぎると、母乳の味に影響が出ることがあります。
そういえば、私も辛い物を食べてしまったときの授乳で、全然飲んでくれないときがありました。
飲みにくい(くわえにくい)
乳首が硬い、陥没乳頭、扁平乳頭など、赤ちゃんがくわえにくいおっぱいの場合に、なかなか母乳を飲んでくれないことがあります。
授乳姿勢も大事です。飲みにくい体勢だと嫌がってしまうこともあります。
まだ慣れていない(吸う力が弱い)
この世に生まれてまだ少ししか経っていない新生児。
赤ちゃん自身が、まだおっぱいを吸うことに慣れていなくて、うまく飲めないからおっぱいを嫌がってしまうこともあります。
口の中が痛い、鼻がつまっている、便秘などの体の不調
口内炎などで口の中に傷がある、鼻がつまっていて苦しいなど、体の不調が母乳を飲まない原因となることがあります。
この場合は、まず体の不調を整えてあげてから母乳を与えるようにしましょう。
あまりに母乳やミルクを飲まない場合や、原因が分からないときは、迷わず小児科を受診しましょう。
母乳を嫌がらずに飲んでもらうための方法6つ
母乳をとにかく多く吸わせる
嫌がっても、母乳はとにかく多く吸ってもらうことが大事です。
ミルクの前に、必ず母乳を吸う練習を行うようにしましょう。
繰り返し吸わせることで、母乳の分泌も増え、赤ちゃんも慣れてきて飲めるようになっていきますよ。
寝る直前や寝起きなど、寝ぼけているときがおすすめのタイミングです。
あまりに母乳を嫌がるので、搾乳して哺乳瓶で飲ませようとしたことがありましたが、搾乳できる量が少なく、苦痛になってきたので、結局すぐにやめてしまいました。
その後、母乳を吸わせ続けているうちに、慣れてきたのかしっかり飲むようになり、ミルクを卒業して完全母乳になりました。
嫌がっても、辛抱強く練習する方がよかったんですね。
哺乳瓶の口を変えてみる
乳頭混乱の場合は、「母乳よりも哺乳瓶で飲む方が楽」と思ってしまわない工夫が必要です。
そのために、哺乳瓶の口を今までより「吸いにくい」ものに変えるのも一つの方法です。
母乳を吸うのと同じ感覚で哺乳瓶のミルクを飲むことで、母乳を吸う力もついてきますよ。
食事に気を付ける
おいしい母乳を出すために、ママは食生活に気をつけましょう。
栄養バランスの良い食事をとることで、赤ちゃんも喜んで母乳を飲んでくれるようになりますよ。
特に和食がおすすめです。
脂っこいものや甘いものは控えた方がいいですが、我慢することがストレスになってしまうと、母乳の出が悪くなってしまうこともありますので、「ほどほどにしておく」ぐらいの感覚でいいと思います。
水分もたくさん摂った方がいいと言われたので、水2リットルを目標に毎日飲んでいました。
ラッチオン、授乳体勢を工夫する
赤ちゃんが吸い付くタイミングに合わせて、ママが赤ちゃんの口に上手に乳首をふくませます。
このとき、乳頭だけでなく乳輪まで含ませてあげると、上手に飲むことができ、乳首が痛いなどのトラブルも防ぐことができますよ。
赤ちゃんが苦しくない姿勢にしてあげることも重要です。
抱っこの仕方を工夫したり授乳クッションを使って高さを変えてみたりするなど、赤ちゃんが吸いやすい環境を整えてあげましょう。
ラッチオン、けっこう苦労しました。
助産師さんが一生懸命教えてくれたのですが、なかなか吸い付いてくれず、何回もチャレンジしてましたね。
授乳姿勢もいろいろ試しました。
横抱きではなく、縦抱きやフットボール抱きの方が飲んでくれるときも。
難しいですが、しっかり吸い付いてくれたのが分かると、あー飲んでくれてるなぁと実感できて、とてもうれしかったです。
乳頭マッサージをする
授乳前に、赤ちゃんが吸いやすいように乳頭マッサージをするのもいいですね。
乳頭を伸びやすくしてあげることで、うまく口にフィットするようになり、赤ちゃんが上手に母乳を飲むことができるようになります。
私も毎回マッサージをしていました。
上手に飲めるようになってからも、クセが抜けずにしばらくやっていました。
器具をつかってみる
私も大変お世話になった「乳頭保護器」。
吸いにくい乳頭を、吸いやすい形にしてくれます。
しばらく使ってみて、乳頭がいい形になってきたらはずして授乳してみます。
赤ちゃんも毎回の授乳で練習してくれているので、何回かつけたりはずしたり試しているうちに、だんだん直接飲めるようになっていきますよ。
まとめ
母乳を嫌がっていても、赤ちゃんはママのことが大好きです。
赤ちゃんが母乳をおいしく飲んでくれるように、いろいろな方法を試してみましょう。
でも決して無理はせず、母乳にこだわりすぎずに。
足りなかったらミルクでもいいやーくらいの気持ちでいきましょう。
なんといっても、ママと赤ちゃんが笑顔でいられることが一番なんです。
今悩んでいる、それだけで赤ちゃんを大切に思っている素敵なママですよ。
今しかない、大変だけど愛おしい、新生児期。
きっとかけがえのない宝物になります。
ストレスをためず、頼れるものは何でも頼って乗り越えていきましょう。
▽他にも母乳に関する記事を書いていますので、良かったら見てみてください。
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