出産をやっとの思いで終えて、ほっとしたのも束の間。
生まれてきた赤ちゃんのお世話が始まると、初めてのことばかりで戸惑い、緊張し、不安でいっぱいになりますよね。
自分の時間も取れず、イライラした気持ちになることも。
それが「マタニティブルー」です。
思っていたより子育てが大変で毎日ツラい。
出産後のマタニティブルー、どうやって乗り越えたらいいの?
今回は、私も経験したマタニティブルーについて、どうやって乗り越えたらいいのかについてお話していきます。
少しでも乗り越えるためのヒントになればうれしいです。
【私の場合】産後のマタニティブルーの乗り越え方
私が産後のマタニティブルーの時期をどう乗り切ったのか、当時の私の状況と、実際にやってみた5つの方法をお話していきます。
当時の私の状況
出産という一大事を無事に乗り越えたと思うと、休む間もなくやってくる「赤ちゃんのお世話」
はじめての抱っこに緊張し、ベタベタの黒いうんちに四苦八苦したり、泣き止まない赤ちゃんにドキドキしたり。
なかなかうまく飲んでくれない母乳。授乳も毎回苦労していました。
泣かせちゃいけない!と思い込んでいて、ずっと立って抱っこしながら食事をとったことも。
当時の私に、がんばりすぎだよーと言ってあげたい。
そんなこんなで、授乳がうまくいっているのかも分からないうちに退院の日がやってきました。
退院前日の夜、これからこの子をちゃんと育てなければ!という責任の重さをズシーンと感じ、不安と緊張で、ひとりベッドで泣いていました。
看護師さんや助産師さんにすぐヘルプを出すことができる今の環境から出るのが、ものすごくこわかったんです。
退院すると、分からないことや不安なことに押し潰されそうになりながらの毎日。
泣き止まないけどどーしよう、ちゃんと母乳飲めてるのかな?体重増えてる?
正直、この頃は赤ちゃんをかわいいと思えませんでしたね。
夫の実家に産後1ヶ月ほどお世話になっていて、とっても良くしていただいていたのですが、それでも時折孤独を感じ、何でもないのに涙が出る瞬間もありました。
予定より早めに自宅へ戻り、そこからは自分ひとりで家事と育児に奮闘する日々が始まりました。
会いに来てくれた友だちが、帰ってから「大丈夫?」とLINEで心配してくれるくらい疲れた顔をしていたようです。
自分ではあまり気づいてなかったんですけどね。
赤ちゃんが寝ていても、いつ起きて泣き出すかと思うと安らぐ時間なんてありませんでした。
だいぶ気を張っていたんですね。
そんな日々も3ヵ月くらいで変化してきます。
赤ちゃんが笑うようになったんですよね。
ニコってしてくれるだけで、心が軽くなりました。
必要とされてる、大丈夫なんだって思えました。
やっと赤ちゃんかわいい!と思えるようになりました。
この頃には落ち込んだ気分もどこかへ行ってしまっていました。
マタニティブルーは時間が解決してくれるのかもしれませんね。
▽当時わたしもかなり助けられた、育児の先輩たちの言葉がこちら
【産後のマタニティブルーの乗り越え方】気分が変わることをしよう
産後気分が落ち込んだときに、やって効果があった(気分が少し前向きになった)ことは、この5つです。
友だちに会う
自分から会いに行くのはなかなか難しい中で、お祝いにかけつけてくれた友人がいたことは、本当にありがたかったです。
いつもの仲間と思い出話に花を咲かせたり、近況報告するだけでも、すごく気持ちが明るくなるのですが、一番うれしかったのは、赤ちゃんを「かわいいー!」とひたすらかわいがってくれたことです。
我が子をほめてもらえることで、わたしの子育てを肯定してもらえたような、そんな気がして、とっても救われたんです。
はじめての子育てに右往左往していた中で見失っていましたが、赤ちゃんってかわいいんだなと自分でも思えるようになったんですよね。
私を暗闇から救いだしてくれた友だちには本当に感謝です。
外に出る
少しでも外に出ると、気持ちが解放されます。
赤ちゃんを連れて外に出るのって、授乳やお昼寝のタイミングや準備など、いろいろ考えることがあって、正直腰が重いですよね。
でも、近所をお散歩して、外の空気を吸い込むだけで、気分がリフレッシュして前向きになれるので、思いきって出かけてみましょう。
私の場合は、親戚のおばさんや友だちに、「公園行こう」「サイゼにランチ行こう」とお誘いいただいたことで、赤ちゃんがいても外出できるんだ!と当たり前のことに気づかされ、子連れでのお出掛けに自信がつきました。
それからは、赤ちゃんと2人だけでも出かけられるようになり、少しずつ鬱々(うつうつ)とした気分がなくなっていきました。
まず一歩、外へ踏み出してみましょう!
赤ちゃんからほんの少し離れる時間を持つ
赤ちゃんのお世話は24時間態勢。
気の休まる時間がないですよね。
そんな毎日を過ごすうちに、自分のことすら満足にできないことにいら立ちを感じたり、そんな自分を責めたりしてしまうこともあると思います。
ほんの少しでいいので、赤ちゃんから離れる時間を作ってみましょう。
抱っこから下ろすだけで泣いてしまう子もいますよね。
でも、多少泣いてしまっても大丈夫です。
ゆっくりトイレに行く、別の部屋で子育て以外のことをするなど、少し赤ちゃんから離れて自分のことをする時間を作ります。
ご家族に協力してもらって、自分時間を作るのもいいですね。
一呼吸おくことで、またお世話をがんばろうという前向きな気持ちになることができますよ。
もちろん、赤ちゃんのおむつがキレイな状態で、お腹もいっぱいにしておくことは忘れずに!
▽ひとり時間の作り方についてはこちらもどうぞ。
どうでもいいことでも助産師さんなどに相談する
「こんなこと聞いてもいいのかな…」という小さな心配事も、遠慮せずに助産師さんや相談員さんに聞いてみましょう。
私の住む地域では、産後すぐに助産師さんが様子を見に来てくれる制度があって、うちにも来てくれました。
授乳がうまくいっているか不安で、体重がちゃんと増えているのかといった心配事はもちろん、泣き止まないときはどうすればいいのか、洋服はこんな着せ方でいいのか、など、気になったことはここぞとばかりに質問しました。
助産師さんの「大丈夫!元気に育っているよ」の言葉にどれだけ安心したか。
小さなことが気になってしまう、小心者の私ですが、どんな悩みも受け入れてくれた助産師さんに出会えたことで、なんとか新生児期を乗り切ることができたのだと思います。
助産師さんは、赤ちゃんの出産だけではなく、その後の子育てにおいてもプロフェッショナルです。
なんでも聞いて、頼っていきましょう。
「元気なら大丈夫」と思うようにする
「赤ちゃんが元気なら、なんでも大丈夫だよ」
この先輩ママの一言で、だいぶ子育てが楽になりました。
その頃の私は、体重のなかなか増えていかない我が子のことで悩み、ネットを調べまくり一人で不安になっていました。
でも、調べても調べても不安は解消しないまま。
そんなときに、訪ねてきてくれた先輩ママが言ってくれたんですよね。
「元気なら大丈夫」
子どもの発達はそれぞれ。
他の子と比べても何にも意味がない。
子どもをしっかり見て、元気なら大丈夫なんだ。
そう思えて、心が軽くなりました。
その後も、一日の過ごし方こんなんでいいの?ハイハイしないけど大丈夫?などいろいろ心配事の波がやってきましたが、この「元気なら大丈夫」の言葉が、私の子育ての支えになってくれました。
産後のマタニティブルーは誰でもなる可能性があります
マタニティブルーとは
産後数日から2週間程度のうちにおきる精神症状。
いらいらしたり、落ち込んだりする症状が出ます。
原因は、出産という一大イベントを乗り越えた後の気持ちの変化や、思い通りに子育てがうまくいかないことに対するもどかしさ、急激な女性ホルモン(エストロゲン)の低下などと言われています。
多くは産後10日前後で収まるので、そこまで心配することはありません。
雨宿りをするような感覚でやり過ごしましょう。
参考:日本産婦人科医会
「産後うつ」との違い
マタニティブルーが長引くと、産後うつに移行することがあります。
一人で抱え込まずに、助産師や産婦人科医、場合によっては専門医に相談しましょう。
周りのサポートも重要です。
ママのSOSにできるだけ早く気づき、赤ちゃんのお世話やママ自身のメンタルケアなどに協力していくことが必要です。
「母親なんだから」、「がんばって」などの声掛けはNG。
参考:西松屋
まとめ
マタニティブルーは、出産を終えたママが陥りやすい精神症状です。
多くはすぐにおさまるので、外に出たり、友だちと話したり、気分転換をしながら乗り切りましょう。
子育てに完璧や正解なんてありません。
良い意味で適当に、のんびりと子育てを楽しみましょう。
▽子育てで悩んだことや、解決のヒントなどまとめています。
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